撮影旅 …九州編

高千穂峡

「映像制作」という天の声が降りてきたからには、
きっと何かしら理由があるのだろうと信じ、
失敗にもトラブルにも負けず、撮影・編集をし続けてきました。
結果、ようやくその意味・良さが分かってきたような気がする今日この頃です。

言葉で表現するのは難しいのですが、
例えると「画板を持って外で絵を描く時の感覚」に近いでしょうか。
今感動している気持ちが、ダイレクトに作品に反映される良さがあるのです。

ならば、音楽制作→映像制作という過程を
この際同時進行に変えてみたらどうか、と思って試しにやってみると、
時間の経過と共に収まってしまいがちだった心情が
しっかり音楽にも注がれるようになりました。
一石二鳥。

さらに、撮影には体幹も体力も必要なので身体を鍛えざるをえず、
新しい機材を手に入れる毎に勉強せねばならず、
練習・経験も積まなくてはならない。
おかげで、身体も頭も以前よりよく動くようになった、ような気がしています。
一石四鳥。

ただ、問題は、心が動くような景色に、手軽に出合えないことです。
近所の自然を撮ってきたものを見てみると、
空気が汚れていて、自然も破壊されていることがよく分かり、
むしろ落ち込んでしまいます。
自然保護に感心を持つようになったことは良いことだっと言えますが。

風光明媚を謳っている景勝地に行けば、
混雑していたり、既視感があったり、
駐車場、うどん、ソフトクリーム、土産物、人工物・・
電線も撮影にとっては大敵です。

悟ったことは、
自分の目、勘、足で素敵な場所を探す必要性でした。
そして「ちょっと上から」という私が好きな《非日常》を撮れる
ドローンを飛ばしても大丈夫な場所を探す必要性も。
高い壁。。。

しかし、私達に「諦める」という文字はありません。
ありとあらゆる手段を使って調べ、綿密な計画を立て、
しっかり現地の方ともコンタクトをとり、ドローンの許可も頂いてから行動!
今回は、九州のへそと呼ばれる神々しい場所、高千穂を拠点に、
熊本、宮崎、大分の3県を周ってまいりました。

軽四輪車で山道を走ること5日で1000km、
歩数は一日10000-20000歩、
ドローンはだいたい一日2箇所40分×2、
撮影は早朝から夜まで。
重いスタビライザーで撮影した映像の総計は5時間!
すごくがんばりました。。。

中九州、最高ーーーに良いところでした。
ぜひ、音楽と共に、笑い話と共に、皆さんに早くお見せしたいです。
請うご期待!

miori

飛ばす
歩く
考える
のぼる
撮る
走る
眺める
祈る
踊る
息を飲む
言葉を失う
やっと出会えた・・・