10年の情熱

冬に実を結ぶトマト

夏前に買ってきたトマトの苗。
買いに行った時期が遅かったためか、残り2つしかなく、品種を示すのタグすら付いていませんでした。
事務所のベランダでプランターに植え替え、実を付ける事を楽しみに育てたけれど、ひとつ青い果実を付けただけで夏は終わってしまいました。
冬の気配を感じるようになった頃、そろそろプランター整理して、土を入れ替えようと思ったのですが、半分以上枯れていたトマトを引っこ抜く気になれず。。。
理由を聞かれても答えられない、本当に「なんとなく」です。
「切るなー!まだ切るなー!」と、言ってたのかもわかりませんが。。。
完全に枯れた部分だけ剪定して、なんとも見窄らしい姿になってしまったけど、気がついた時だけ水をあげていました。
そして12月の半ば、枯れかけていたトマトが、たくさんとは言えないけど、見事に果実をつけました。
決して大きくない、不揃いなトマトは、見た目と裏腹にとても美味しいトマトでした。

トマト食べながら、思い出していたのはかなーり昔に、美織さんに言われた事。
当時弟子が数人いて、皆さん当然僕よりも遥かに音楽的に優れた方ばかりでした。
そんな中で言われたのが、
「あなたがもしも10年続けられるなら、あるいはプロに手が届くかもしれない」
といった内容の言葉(だったと思う)
生き急ぐ20代、聞く人が聞いたらクビ宣告(笑)
能天気なのか、負けず嫌いなのか、「それなら5年でプロレベルになったるわい!」と思ったことを鮮明に覚えています。

結果、

10年以上かかってしまうわけですが。。。(苦笑)

ちなみにここで言う「プロ」とは、美織さんの認めるプロであり、皆様なんとなく想像出来ると思いますが、、、つまり、そういうことです(白目)
ハードル設定が異常に高いという事をこの時は知る由もなかったわけです(ちーん)

他とはまった違う時期に実を付けたトマトに、少し自分重ねてたり。。
食べたけど。
時間がかかる、亀の歩みもまた人生、トマト生。
食べたけど。
流石に先日の雪に当てられたトマトはもう限界そう。。
まだ成ってる青い身はピクルスにして食べよう。
品種もわからない、ミニトマトか、トマトかもわからない大きさという曖昧さ。
不揃いで、曖昧で、他と違うからこそ、もしかしたらここまで気になったのかもしれませんね。
僕は果実がもう少し赤くなるまで、音楽と共にあろうと思います。

さて、次回Liveのコンセプトも決まり、会場抑える段階にきてのオミクロン情勢。
まだまだ難しい舵取りとなりそうですが、もう少し様子を見つつ次回Liveのご案内を載せたいと思います。
そして、今更ですが、milly la forêtを今年もどうぞよろしくお願いします!

shunsuke