節目、と、その後

卯月の牧草ライブにお越し下さった皆さま、応援メッセージを送って下さった皆さま、
ありがとうございました。

「俊輔君の卒業ライブでもある」と書いたら、「milly la forêt、解散?!」
という噂も吹き出したそうで、かたじけなかったです。
ライブでもお話させて頂きましたが、ひたむきに頑張り続けてきた俊輔君に
「節目」を作ってあげたかったのが本音です。
でも、その私の気持ちを上回る皆さまの温かい祝福の気持ちにびっくり!!!
本当に心からありがとうございました。

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お客様の歌と、一緒に育ってきたりおべぇの伴奏にウルウルの俊輔さん
実は、私、「やり続ける」「やり遂げる」なかで、
「節目」というものをとても大切にしているのです。
「節目」は、一本のラインに良い変化をもたらしてくれるからです。
人生に於いても、ですが、音楽を演奏する時も、です。

例えば、リコーダーを吹く時、タンギングという技巧を使うのですが、
それもとても良い「節」の素だと私は思っています。
フーと息を吐いているなかで、舌の先を歯の裏側に宛てて、tとかdとか言うわけですが、
実は、ここで息も止めてしまう人が多いようなのです。
でも、「息を吐き続けたまま」tとかdとか発音するからこそ表情がつくわけで、
そこで息まで止めてしまうと、ブツブツと音が切れ「フレージング」は出来ないのです。
「素敵な表情」は、長い息のなかで節や山や谷を作れてこそ生まれるのだと思います。

これって人生も同じですよね。
継続は力なりと言いますが、一つのことをやり続けていくなかで節を大事にしている人生は、
格別の魅力を放っていると思います。
そういう人は、卒業も失敗も成功も、「そこで終了」ではなく、
それらを良い「節」と捉え、それをバネにどんどん育っていきますよね。

そうそう、木にもそういう魅力を持った木がありますよね。
幹は太くがっしり、葉っぱや花で表情を変えていく桜の木!
(ライブでの「桜の話題、バッサリぶった切り」を反省して・・笑)

人生で一番良い時期である20代を、雨にも負けず、風にも負けず、
師匠の罵声にも負けず、貧乏にも負けず、落ち着きのない性質にも負けず、
音楽とデザインの勉強に費やし、その成果の全てをmilly la forêtに注ぎ続けてきた俊輔君も、
桜の木のような幹を形成出来たのじゃないかと思います。
でも、桜はあの花が咲いてこそ、あの新緑を見せてくれてこそ、
そして、それを繰り返してこそ桜だと思うのです。
自然体のイイ表情を見せられるようになるまで、
この調子ですくすくと育っていって下さい。
皆さまも、今後ともどうぞ宜しく見守ってやって下さいませ。
さて、次は、salon de milly@龍の背窯 です!

もうだいぶ前のことになりますが、こんな↓記事
http://news.mynavi.jp/column/shonanlife/007/index.html
を読んだ私が「この人、面白そうだね。会ってみたい。」と話したところ、
俊輔君が写真に写っていた電話番号(*今は通じません)を頼りに連絡を取ってくれ、
靭帯損傷していた足を引き摺り引き摺り連れていってくれたのでした。
山本安朗氏とは、それからの付き合いなのですが、
パワーと鋭さ、それらの強さのなかに垣間見える優しい人柄、
そして、それら全てが見事に反映されている作品に実際に触れると、
すごーく良い何かが自分の中にも生まれるのですよ。
記事を読んだだけでは味わえない素晴らしさがそこにはあります。
ぜひぜひ一緒に会いにいきましょう!

miori

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Salon de milly(サロン・ド・ミイ)
2012_6/1(sat) ※雨天の場合6/2(sun)12:00頃~

@龍の背窯(大井松田)
素晴らしい自然、陶芸体験、手打ち蕎麦、陶芸家のお話を伺いながらのお茶、
森の中でのリコーダー(または歌)体験、milly la forêtミニライブを楽しんで頂きます。
詳細は、
http://millylaforet.com/salon002.html