日本への旅行の最終日、つなたない日本語で「アリガトウゴザイマス」と言ってくれたヒューとマティアスに「アリガトウゴザイマスの他に喋れるようになった日本語はある？」と尋ねてみたところ、
「コンニチハ、サヨナラ、オネガイシマス、オイクラデスカ、、、ハンゴロシ」
と言うので大爆笑であった。
「ハンゴロシ」は、茅野の郷土料理の「十日餅作り」の体験教室で憶えたとか。餅にするためにごはんを”ハンゴロシ”にしたらしい。
しかし、2週間も日本に居て全国をまわったにも関わらず、話の大半がその茅野での体験の話だったので、海外の人は観光より体験を好むという話は本当なんだなぁと思わされた。
確かに「体験」は、良いですよね。経験したことは身体が憶えてくれるせいなのか、簡単には忘れないし、ふと思い出した時に、その時の感情まで一緒に戻ってくる。誰かと一緒だと、さらに語り合えて何度も楽しめる。
私の旅も体験型になりつつある今日この頃だ。いや、もはや「旅＝撮影＆作曲」のみになりつつあるかもしれない。宿でゆっくり休んだ記憶もなければ、いつ、何を食べたかも定かではない。
しかし、なんだろう、この幸福感は。映像を見返す度、あの「わーーー！」という感情が戻ってきて、その時、その中で紡ぎ出された音も、全く忘れていないことに驚く。
もっと言えば、膨大な動画の整理の時、健忘症の私がほぼ全ての動画の内容や撮影したタイミング、場所などを克明に憶えていることに感動すら覚える。
体験してきたことを、どれだけ大事に思って、どれだけ大切にしているか・・・だ。
ところで、ヒューとマティアスの「茅野」の話は、とても楽しかった。彼らが何をどの目線で見て、何を感じたのか、が、とても面白く、思わず茅野に行ってみたくなった。
私達のコンサートも、そうであったらいいなぁ・・・と心底思う。
私達が何をどの目線で見て、何を感じて、何を紡ぎ出してきたのか、ぜひ、会場で共有し、一緒に心を動かして頂けたら嬉しいです。
LIVE 051 douze
2024.3.24(sun) 13:30 open 14:00 start
アートフォーラムあざみ野1F レクチャールーム
（横浜市青葉区あざみ野南1-17-3）
＊横浜市営地下鉄・東急田園都市線 あざみ野駅下車 徒歩5分
入場無料・ミュージックチャージはカンパ制（MAX¥2,000）