撮影

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昨年の梅雨のさなか、Final Cut Proを購入し、映像を作り始めました。
視覚で物事を捉えたり考えたりする私は、もしかしたら
「音」だけより「音付きの動画」という出力方法の方が合っているかもしれない、
と思い立ったからです。
でも、パソコン操作は意外と早く習得出来たのですが、撮影は苦労の連続でした。
ちょうど「レイン」という曲の編曲が終わったところだったので、
「格好の題材だ!」とばかり、合羽を着て、雨の動画や雫の写真をいっぱい撮ってみたのですが、
まるでダメ。

当たり前です、カメラの扱い方も撮影方法も、全然分かっていなかったのですから。
でも、(ライブで話したと思うのですが)3時間くらい粘って雫を撮っている最中に
桃源郷のような場所にすぅっと入ることができたおかげで、
撮影自体は、とても好きになりました。
じーっと見据えていると、奥の奥の深いところに入っていくことが出来るし、
もっと深く深く、と思っていると、肉眼では見えてなかったものが見えてきます。
それが素晴らしい!

というわけで、今年も雫を撮ることにしました。
カメラのことを少し勉強したおかげで、去年よりは少しマシな写真が撮れていると思います。
カメラマンの方々にしたら「まだまだピンが甘い。全然ダメ!」な写真でしょうが、
「私らしい世界」「思い描いている世界」は表現出来るようになってきたような気がしています。
んーまだまだかな?
何万枚も撮らないと技術も上がらないでしょうしね。
ここで諦めずに、もっと精進しますー。

でも、中間報告ってことで、その雫の写真を何枚か紹介させて下さい。
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綺麗な形で光り輝くモノあり、
陰でひっそり暮らしているモノあり、
茎に必死でしがみつくモノあり、
集団になって身を寄せあっているモノあり、
周りを吸収して巨大化するモノあり、
あっという間に落ちてしまうモノあり・・・

と、なんだか人間社会の縮図のようで、本当に面白いです。

こんなふうに、、、
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抱えているもの(映っているもの)も見えてくるとワクワク。
何が中にあるか、で「見え方」「輝き方」が違うのですよね。
不思議ー。
それもまるで人間社会のようです。あはは。

今年はまだ桃源郷には入れていないのですが、
雫の世界は深いです。撮影も深いです。
すっかりはまっちゃっています。
というわけで、実は今週末から欧州一人旅に出ることにしていたのですが、
この旅行も「撮影の旅にしちゃおう!」と決めました。
我々の名前となっているmilly la foretの町にも行ってみるつもりです。
とっても可愛い町なので、良い映像が撮れるといいなぁ。
ジャン・コクトーの生家やあの教会の壁画にハーブの森・・・

だがしかし、車社会のフランスは鉄道やバスの便がとても悪く、
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最寄りの駅(左端)からmilly la foret(右端)まで野原を越えて1時間半歩くか、
フランス語で電話をかけてタクシーを呼ぶか、しか手段がないらしいのです。
レンタカーもこの町には無いとのこと。
その前にその最寄り駅に行く電車があるのかも不明。
前途多難。嗚呼、どうなることやら。

ま、ケセラセラでがんばってきます。

美織

コメント

  1. 時間泥棒 より:

    雫たちは雨の歌を見せてくれているように感じました。
    大きな雫、小さな雫、後ろにある雫・・。
    1枚目の写真を見ていると静かなリズムと美しいハーモニーを感じます。
    そして、その歌声は雨が葉っぱと出会ったから奏でられたということも。

    欧州撮影の旅
    すてきな映像を楽しみにしています。

    • millylaforet より:

      素敵なメッセージ、ありがとうございます。
      葉っぱと出会ったから奏でられる音・・・
      本当にそうですよね。
      雫たちは、葉っぱのおかげで輝き、葉っぱのおかげで存続しているような気がしました。

      静かなリズムと美しいハーモニーを私の写真から感じて頂いたこと、嬉しかったです。
      今後の励みになります。
      音が聴こえてくるようなシチュエーション・チャンスを逃さないように、
      目を凝らしながら旅してきますね。

      またいろいろ教えてください!

      美織