「技(わざ)の集まる場所」「帰る場所、そして旅立つ場所」そして、今回。
場所についての3部作のようなブログになってしまいましたが、、、
ライブの日程をなかなか発表出来なくてすみません。
決してサボっているわけではありません。
「場所」が見つからないのです。
今現在(ここしばらく)は、ライブハウスではなく、
心地良い場所でサロンコンサートをやりたいと思っているのですが、
窓から外が見えるようなこじんまりとした館は、当たり前のことながら、
防音の設備がないところがほとんど。
まず、そこでつまずきます。
困難はそれだけではありません。
窓があっても、そこから見たくない景色が見えていたり、
中の雰囲気は良いのだけれど、アプローチの道にいかがわしい店や看板があったり。
見に行ってみると、がっかりすることが沢山。
そうそう、片隅に荷物が乱雑に積み上げてあったり、
入った途端カビの臭いで噎せ返ったところもありましたよー。
掃除してあげたくなります。笑
清潔でお洒落なところも、勿論ありましたが、
広過ぎたり、法外な値段だったり。
しかも野性の勘が強い俊輔さんの「ここはNG!」のダメ出しも多いので、
険しい道のりなのです。
「イギリス館は?」とお思いの皆さま、
我々のくじ運は昨年で尽きてしまったのか、抽選に落選し続けております。泣
それでも、なんとか来年の1月28日にイギリス館で出来ることになりました。
はー、良かった!
だがしかし、それまでにあと3ヶ月近くあります。何もしないのもなんです。
今期中に一回くらい皆さまとお会いしたいです。
なので、二人で知恵を絞りました。
「通常ライブではなく、クリスマスにほっこり心が温まるような
物語に音楽と映像をのせて披露するのはどうだろう?」
それなら音量控えめで出来る!
そして、それにぴったりだと思える場所を探しまくりました。
いつものように、
「ライブ?無理です。防音設備がありませんから」と断られたのですが、
「聞くだけ聞いてみてください!」と一歩も譲らず食い下がった私達。
その結果、「音量お試しライブ」の機会を得ることが出来ました。
今週の金曜日、全機材を運び入れ、頑張ってきまーす。
お天道さま、皆さま、どうか祈ってて下さい!!!
ちなみに出来ることになったら12月3日(土)に決行します。
場所といえば、先日北海道を旅してきました。
いろいろ感じたことが多かったのですが、「宿」の個性の違いも面白かったことのひとつでした。
泊まったのは、
スタイリッシュなシティホテル、
リノベーションして頑張っている古風な温泉旅館、
旅行ポータルサイトで超高得点を叩き出しているプチホテル、
電話帳と観光ガイドにしか情報を載せず、ひっそり営業しているペンション、
の4種類。
シティホテルは設備もサービスもアメニティも素晴らしく、
都会生活に慣れてしまった私にとっては一番ラクでストレスフリーな宿でした。
でも、心は、、、全然動かなかったなぁ。
リノベーション旅館は、「頑張っている人達の心意気」に感動し、
その気持ちに応えたいなぁと思いました。
今風のプチホテルは、皆さんの点数が納得出来るサービスやクオリティの高さで、
マイナスな面が全くない宿でしたが、
マダムが「小さい宿だからラクラク営業出来ると思っていたのですけれど、
甘かったわー。ずっとお休み無しなのよ。」と
勝ち誇ったような、でも、ちょっと寂しげな表情で語ってくれたのが印象的でした。
(朝、寝癖がついたまま給仕をなさっていたので、吹き出してしまいました)
そして、ひっそり営業しているペンションは、、、
お子さんが独立されてから、趣味レベルで営業することにシフトしたのだとか。
余計なものは一切無く、古いものが少し置いてあるだけ。
髪を乾かすのに、何十分かかったことか。
でも、いろいろな物も、景色も、食べ物も、お客さんも、ご自身の人生も、
本当に大切にしていらっしゃるのが見て取れました。
宿帳がリピーター達の「今回も素晴らしかった」
との感想で埋まっていたのが納得出来る宿でした。
便利もスペックの良さもやる気満々もサービス満点も有難いことだけれど、
ないない尽くしの中だからこそ生まれたであろう「大切にする心」が一番心に残りました。
何かを生み出せる、引き出せる場所っていいなぁ。
私もそんな場所を築きたいです。
miori