すっかり御無沙汰してしまいました。
トシのせいか、酷暑のせいか、この夏は、久しぶりに熱を出して寝込んだりで、
いつもの半分の行動で、なんとかやり過ごした感じでした。
そんななかでも、素敵なことがいくつかありました。
今日はそのなかから一つ、紹介させて下さいね。
二見の大ムクのある足立家を訪れたkeiさんが
「足立家は、良い神様だけでなく餓鬼様もお迎えしてました。」
と教えて下さったのです。
良いものだけではなく悪いものも受け止めるなんて、さすが足立家!
「なるほど、そういう人間性だから、樹齢1000年の木を守ってこられたのか。」と、
感心しきりでした。
確かに何かを育てる時、「まるごと受け止める力」が、一番必要な力だと思います。
(手のかかる子犬を育てている最中なので、強くそう思います!)
「断捨離」という言葉が流行り始めて数年経ちますが、
なぜだか、その本来の意味ではなく、
「整理整頓する」意味で使われるようになり、さらに、
都合良く「自分の要らないものを処分する」意味で使われ、
簡単に「やめる」「捨てる」「省く」人達が多くなってきましたが、
私は全く賛同出来ず。
実は、元弟子の(笑)俊輔君に、「もしも私から何か学びたいなら、
良いところだけを切り取って参考にするのではなく、まるごと受け止めなさい!」
と言い続けてきました。
最初は遠回りするように感じますが、
自分にとって都合の悪いことや、必要ないことも、まずは受け止めてみることで、
本当に大切なことが見えてきますし、
ものを見る目や判断力、対処する力が育つと思っているからです。
その俊輔君が、先日、私が「夢幻華紋」というユニットで
京都東寺の「音舞台」に出演した際、
スタッフとして参加してくれたのですが、
見事な働きっぷりを見せてくれ、いろいろな方にお褒め頂いたのです。
勿論、それは本人の努力と資質に因るところも大きいと思いますが、
全てを受け入れてきたからこそ備わった、どんなことにも適応出来る能力や、
自分の物差しで判断する力も、大いに役に立っていたと思います。
東寺の歴史的建造物や国宝も、多くの人が、困難に見舞われても、
執念深く面倒なことも受け入れることで守り続けてきたのだそうです。
人々の「まるごと受け止める力」があったからこそ、
今も存在しているということですよね。
そう思うと、
ああ、なんて人間は素晴らしいのでしょう。
人間に生まれて良かった。
だから人間らしく生きよう。
そのためには良いことも悪いことも受け止めて、自分をもっと高めよう。
と、思わずにいられませんでした。
世界遺産は一日にして成らず。
何事も小さなことの積み重ねか・・。
さー、涼しくなってきたので、そろそろエンジンをかけようかな。
差し当たって、11月15日、和歌山の幼稚園でのコンサート、
11月16日、奈良県五條市二見の大ムクの前でのコンサート、
12月8日、いつものストロボカフェの牧草ライブの準備を頑張りますっ!
そうそう、NZで共演させて頂いたZaine Griffさんが新譜をリリースしました。
ロックなのに、奥ゆかしくて心地よい感じで、Zaineらしいアルバムです。
しかも、歌詞カードに載っているZaineの絵がとても素敵で、
さすがお洒落なKeithのアートディレクション!
で、そのライナーノーツを読んでいたら、2011年にZaineが活動を再開し、
その時に日本のアーティストと共演した話が書かれてあり、
我々の名前が載っていたのですが、
「ミリー・ア・フォレスト」・・・って、、、、、、、誰?(笑)
miori